今日は少し、「文章力」について書いてみます。
昨年の夏休み、文章力についてワークショップを開催しました。
大勢の学生たちが参加してくれましたよね。
あの時は、小学生のドリルを使って学習を行いました。
簡単!と思いきや、意外にも苦戦したところ、あったのではないでしょうか。
あの時に私が注意事項として話したこと、いくつかあったと思います。
それが、みんなの履歴書を添削していると、やはり間違えている人が多く見受けられます。
特に気を付けてもらいたい部分としては、
の
が
を
に
は
などを、一文に複数回、用いている文章です。
これをやってしまうことで、どこに主語があるのか、とてもわかりづらい文章になります。
ここを添削されている学生も、多いですよね。
また、全体的に「子どもっぽい」文章になりがちです。
この仕事をやりたいです。
社員さんの仲が良くて
などですね。
急に敬語をうまく使いこなすのは、とても難しいことです。
無理に敬語を使おうとする必要はありません。
ですが、丁寧な言葉遣いであること、公的な文書を作成しているという自覚、ある意味、自分自身の人間性が表現されてしまうのだ、という意識、こういったことをしっかりと考えて書いて欲しいと思います。
人間の体というものは、口にしたもの(栄養素)をもとにして形作られています。
そして頭の中というものも、インプットしたことをもとにアウトプットしています。
きちんとした言葉遣いを常に耳にする、読む、ということをしていなければ、頭の中にインプットされているはずがないのです。
これでは、大切な時にアウトプットできなくても当然です。
今からでも間に合いますので、新聞を読む、なければ、インターネットのニュースでも構いませんので、目にする機会を持つようにしてください。
本年度は、本棟1階のエレベーター脇に新聞が用意されています。
良かったら読むようにしてくださいね。
企業によっては、採用面接において「気になっているニュースは何ですか」という質問をするところもあります。
コロナとロシア・ウクライナ問題の2つしか知らないのでは、少し残念な気がします。
また、なぜ?と理由を問われることもありますので、自分自身の見解も伝える必要があります。
社会に出るというのはそういうことなのだ、という意識を、そろそろ持つことが必要ですね。